あしたを、つなぐ

野村不動産|あしたを、つなぐ―野村不動産グループ

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代表ご挨拶Message from the President

「個々のお客様に寄り添う姿勢」を大切にし、
多様化するライフスタイルや価値観に対応した
新たな価値を国内外に提供してまいります。

皆様には平素よりご高配を賜り、誠にありがとうございます。
当社は1957年に創業し、鎌倉梶原山住宅地の宅地造成から不動産開発をスタートさせました。以来65年超に渡り、社会の要請とお客様のニーズにお応えしながら、総合デベロッパーとして常に柔軟な発想で新たな事業にチャレンジしてまいりました。

住宅事業においては、2024年度の売主・事業主別マンション供給数で2年ぶりに全国1位となりました。分譲マンション「プラウド」を中心に、これからも一戸建てや賃貸マンション、シニアレジデンスなど、多様化するお客様のニーズに合わせた多彩な住まいをお届けいたします。また、昨年度より住宅部門に事業移管したホテル事業は、これまで培った室内空間への付加価値提供力に、グループ入りしたUDS社の企画力も加わり、新たな成長ドライバーとなりつつあります。

都市開発事業においては、働き方が多様化する中で、本年2月に竣工した「BLUE FRONT SHIBAURA」に代表される大型オフィスに加え、中規模ハイグレードオフィスビル「PMO」やサービス付き小規模オフィス「H¹O」、サテライト型シェアオフィス「H¹T」などを組み合わせたオフィスポートフォリオ戦略を積極的に推進しています。オフィスビル入居テナント向けのサービスプラットフォーム「NOMURA WORK-LIFE PLUS」の提供を通じて、ソフト面でのサポートも行っています。さらに、独創的な商業施設「GEMS」や、高まるニーズに対応した高機能型物流施設「Landport」、さらにLab施設への挑戦など、様々なアセットに数多く取り組んでいます。

そして、「住まう、働く、憩う」などの機能を組み合わせた大規模複合開発にも積極的に取り組んでいます。実績のある市街地再開発事業では、建設中の「日本橋1丁目中地区」を始め、「西麻布3丁目北東地区」が着工を迎えるなど、東京の未来を変えて行くような大型プロジェクトが着実に進行しています。加えて、マンション建替え事業、公的不動産や学校法人の土地利活用による複合開発、これらをソフト面で支えるエリアマネジメントなどのコミュニティ支援も強化しています。今後は、街づくりの幅を広げる新領域事業への挑戦もさらに積極的に取り組んでいきたいと思います。

これらの事業は三大都市圏にとどまらず、地方中核都市や、さらには国内での実績とノウハウを基に、海外においても積極的に展開しています。
ベトナムやタイ、フィリピン等の東南アジアの成長国では、今後も増加が見込まれる需要に対応して住宅分譲を中心に取り組んでいます。加えて、市場規模が大きく透明性も高い米国や英国においては、収益不動産開発事業としてオフィスビルや賃貸マンションの開発を拡大しています。昨年度は米国において3案件に新規参画するなど、各国においてパートナー企業と共に現地のお客様のニーズに合わせた商品やサービスの提供を行っています。海外事業は当社の大きな成長分野になると期待しています。

昨今は、顕在化する地政学リスクに加えて、建築費や人件費の上昇、労働力不足、金利上昇など、私たちを取り巻く社会情勢や経済環境が急速に変化しています。これらに対応していくために、当社は、野村不動産グループ2030年ビジョン「まだ見ぬ、Life & Time Developerへ」を掲げ、私たち自身が進化・変革しながら、人びとの様々な生活“Life”と、一人ひとりの過ごす時間“Time”を軸として、新たな価値創造を目指して参ります。

その一環として、当社は2025年2月に竣工した「BLUE FRONT SHIBAURA」へ、いよいよ本年8月に本社を移転いたします。この移転により、当社のさらなる成長や持続可能な社会への貢献はもちろん、自らが率先して新たな働き方を実践するだけでなく、新しいオフィスの価値創造を実現いたします。お客様一人ひとりの生活や時間に寄り添いながら、これまで以上にチャレンジングな組織風土を醸成し、社員のウェルビーイングやエンゲージメントを一層高めていきたいと考えております。

引き続き、当社並びに当社グループをご支援賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

代表取締役社長
松尾大作